2018年7月23日
材の梱包にベテランの技を支える裁縫道具
お客様からご注文をいただいた材は、注文内容によって異なりますが、概ねカットや各種加工〜塗装工程などを経て、最終段階が検品と梱包作業があります。
きれいに仕上った材も、配送の途中思わぬアクシデントに出会う事もありますので、梱包はとても重要です。
全ての商品が、無事に届く事を願って厳重に梱包を施しますが、それでも時折「運送事故」が発生する事がありますので、気が抜けない業務でもあります。
マルトクの梱包には、定評があります。これまで、多くのアクシデントを糧にノウハウを蓄積して日々、梱包技術を高めています。
そんな梱包及び検品のマエストロがいます。
現場を覗かせてもらうと、何やら見慣れぬアイテムを発見。
材を養生する段ボールに折れ線を入れる道具です。担当者によっては、鋏の先端を段ボールに押し付けて行う人もいますが、マエストロが使用しているのは、なんどドイツ製のルレットです。
ルレットと言うのは、洋裁の道具で、型紙を生地にしるす際に用いられる道具で、語源のルーレットのごとく、回転する丸い円盤様のものが先端についたものです。
先端が尖っているので、紙に押し付けると回転しながら切り取り線の様な感じに紙に小さな連続の穴が空きます。穴が折れ線になり、容易にダンボースがきれいに折れるのです。
さすが、元エンジニアのマエストロらしいこだわりのアイテムでした。
梱包担当のスタッフは、皆個性的で道具にこだわりを持っています。竹べらを用いて段ボールに折り目をいれる人や、裁縫ばさみの先端を巧みに用いる火となど、スピーディーにかつ確実な梱包を支える裏で、道具や梱包技に磨きをかける工夫が日々進化しています。
材が届いたら、一度養生材を広げて見ませんか? 梱包スタッフのこだわりを発見できるかもしれません。