2019年8月29日
先日、お客様の現場の完成見学会に京都へ。せっかく京都まできたのだからと清水寺にいってきました。
清水寺は現在「平成の大改修」といわれる大規模な工事中で本堂は足場とシートに覆われていました。
約50年ぶりに檜皮屋根葺きかえ工事等大規模な修繕工事が行われています。
清水の舞台にしきつめられた桧の板は400枚程もあるそうです(まさに桧舞台!!)この舞台を支えているのは欅の柱です。その縦横にいくつもの貫とよばれる欅の厚板をとおして接合する懸造りとよばれる伝統工法で組まれています。また強度を保つためむきだしの木材を雨から守る雨よけの工夫がされています。舞台の床にわずかにつけられた傾斜や貫にとりつけられた傘はなかなか取りかえることのできない柱や貫を守っているのです。
柱はいままで「根継ぎ」という方法で補修されてきましたがいつか柱を取り替えるときがやってきます。
そのときにそなえて欅や桧の植林・育林がおこなわれているそうです。
先人の知恵と仕事を感じながら景色をみるとまた違って見えます。この素晴らしい景色はそれぞれの時代で
たくさんの人の手によって守られてきたのですね。。。